常に外気に触れている網戸は、意外と汚れやすい部分です。家の中にいると窓ガラス越しにしか見えないため、汚れているのかがわからず、あまり掃除をしない方も多いのではないでしょうか。

今回は、網戸掃除の方法をご紹介します。網戸の掃除には、特殊なアイテムは必要ありません。多くの家庭にある基本的な掃除道具だけで、簡単にきれいになります。掃除の頻度も、拭き取るだけの軽い掃除なら月1回程度、洗剤を使う念入りな掃除は半年に1回程度で十分です。

まずは外側と内側で異なる汚れの原因を整理したうえで、洗剤や重曹を使った頑固な汚れの落とし方、フロアワイパーやストッキングなど手軽に使えるアイテム、フレームやレールの溝までまとめてきれいにするコツ、そして掃除に向いた時期や天気までお伝えします。ぜひ取り入れて、きれいな網戸を維持してください。

 

この記事の要約
  • 網戸の汚れは外側が花粉・排気ガス、内側がホコリと油汚れで、性質が違うため落とし方も変わる
  • 汚れをためるとホコリと湿気がカビの温床になり、見た目だけでなく衛生面にも影響する
  • 頑固な汚れは網戸用洗剤→重曹+メラミンスポンジ→取り外して丸洗いの順で判断すれば迷わない
  • 網目だけでなくフレーム・レールの溝・窓ガラスまで続けて仕上げると、二度手間を防げる
  • 頻度は簡単掃除が月1回、洗剤を使うしっかり掃除は年2回が目安で、湿気のある曇りの日が落としやすい

網戸が汚れる原因

網戸の汚れは、内側と外側で性質が大きく異なります。原因を知っておくと、あとで紹介する掃除方法を選びやすくなります。まずは、どんな汚れがどこに付くのかを整理しておきましょう。

汚れの種類 主な原因 特徴
外側の汚れ 花粉・黄砂・土ぼこり・排気ガス・雨の水アカ 日光や熱で固まり、落ちにくくなりやすい
内側の汚れ 室内のホコリ・料理の油・ペットの毛・タバコのヤニ ベタつきを伴い、網目に入り込みやすい
カビ 湿気とホコリ・汚れの蓄積 放置するほど広がり、見た目や衛生面に影響する

外側は花粉や排気ガス

網戸の外側には、屋外から飛んでくる汚れが集まります。春先の花粉や黄砂、土ぼこり、車の排気ガスなどが代表的です。さらに、雨に濡れると水アカとして残る点にも注意が必要です。
やっかいなのは、これらが日光の熱で乾いて固まることです。時間が経つほど網目にこびりつき、簡単には落ちなくなります。だからこそ、汚れが軽いうちにこまめに拭き取ることが大切です。

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内側はホコリと油汚れ

一方、内側の汚れは室内で発生するものが中心になります。毎日舞う細かなホコリが、網目に少しずつたまっていきます。キッチンが近い場合は、料理で飛んだ油も付着します。
油はベタつくため、ホコリを引き寄せて固まりやすい性質があります。ペットを飼っている家庭では抜け毛も原因のひとつです。喫煙者がいる場合は、タバコのヤニも黄ばみのもとになります。

放置で発生するカビ

汚れをためたまま放っておくと、カビが生える原因になります。網目にたまったホコリや汚れは、カビの栄養になってしまうからです。そこに湿気が加わると、カビが繁殖しやすい環境が整います。特に梅雨や、結露が起きやすい時期は要注意です。カビは見た目を損なうだけでなく、胞子が室内に舞う恐れもあります。黒ずみが気になり始めたら、早めに掃除しておきましょう。

網戸の頑固な汚れを落とす方法

網戸をこまめに掃除していない場合、基本的な掃除方法では取れない頑固な汚れが付着しているかもしれません。しかし、ほとんどの汚れは工夫すればしっかりと落とすことが可能です。
網戸の頑固な汚れを落とす方法をいくつかご紹介します。日常の網戸掃除を簡単に済ませるためにも、一度徹底的に汚れを落としておいてくださいね。

洗剤でしっかりと洗う

網戸の汚れがひどい場合は、スプレー式の網戸用洗剤を使用しましょう。網戸全体にいきわたるようにスプレーし、お風呂用や台所用スポンジなどでこすって汚れを落とします。
洗剤を使用する際は、下から上へとスポンジを動かしていくことがポイントです。下から上へ掃除することで、水の垂れ染みがついてしまうトラブルを防ぐことができます。
洗剤で掃除したあとは、網戸に洗剤が残らないようにしっかりと拭き取ることが大切です。洗剤が残ると、汚れが付着する原因にもなってしまいます。水で濡らした雑巾で、洗剤を拭き取りましょう。

重曹とメラミンスポンジで汚れを徹底除去

中性洗剤でも落ちない網戸の頑固な汚れに対しては、重曹とメラミンスポンジの使用がおすすめです。重曹には油汚れを落とす効果や研磨作用があるので、汚れがひどい網戸もピカピカにすることができます。
重曹は水に溶かしたものを霧吹きで掃除をしたい網戸全体に吹きかけます。足元がぬれてしまう可能性があるので、窓の近くに新聞紙などを敷いておきましょう。重曹水の割合は、水100ccに対して重曹小さじ1杯ほどです。10分ほど放置して汚れと重曹をなじませてから、メラミンスポンジで汚れをこすって落とします。
さらに頑固な汚れの場合は、網戸の外側から重曹水でぬらした雑巾を当て、重曹水を十分になじませて再度10分ほど浸透させましょう。メラミンスポンジで汚れを落とせば完了です。

網戸を取り外して丸洗い

どうしても汚れが落ちない場合は、網戸を取り外して丸洗いしたほうが簡単に掃除できることもあります。網戸自体はとても軽いので、女性でも簡単に取り外しが可能です。また、網戸を取り外してしまえば、レールの上部など普段は掃除しにくい場所もきれいにできます。
網戸は少し持ち上げてずらせば外せるものがほとんどですが、つまみやネジで固定されている場合もあります。外し方がわからないときは無理に外そうとせず、取扱説明書を確認してください。
外した網戸は、ベランダや庭、風呂場などでたっぷりと水をかけながら、洗剤や重曹を使用して洗いましょう。

網戸掃除におすすめアイテム

ちょっとした工夫によって、さらに網戸はきれいになります。家庭にある基本的な掃除道具でも網戸掃除は可能ですが、より手軽できれいになる方法を知っておくと便利です。
網戸掃除の効率がアップする道具やアイデアをご紹介します。

フロアワイパーなら手軽に掃除できる

簡単な掃除で済ませるのであれば、フロアワイパーの活用がおすすめです。ウエットシートなら、ホコリが飛び散ることなく軽い汚れをサッと拭き取れます。柄を伸ばせば、高くて手が届きにくい部分の掃除も簡単です。
ウエットシートは、厚手で凹凸があるものだとより効果があります。下から上に網戸を拭いていきましょう。また、汚れの少ない内側から拭き始めることで、効率的に掃除を進められます。
網戸を縦方向に拭き終わったら、今度は横方向です。縦横に網戸を拭くことで、落ちにくい汚れもしっかりとキャッチします。内側がきれいになったら、外側の掃除も同様におこないましょう。

ストッキングと靴下を再利用すればそのまま捨てられる

フロアワイパーなどのお掃除グッズがない場合は、いらなくなったストッキングと靴下で代用できます。ストッキングは繊維が細かく、静電気が発生しやすい素材です。静電気によって網戸についたホコリを確実にキャッチできます。
ストッキングの足の部分をハサミで切り取り、その中に靴下を詰め、団子状に丸めて使用します。丸めたものを手に持ち、網戸を上から下へ、一方向になでるように滑らせるとホコリが繊維に吸着します。汚れが目立つ部分は軽く円を描くようにこすると落ちやすく、表面のホコリを取り終えたら裏面も同じ手順で拭き上げましょう。掃除が終わったらそのまま捨てられる点も、ストッキングと靴下を使用するメリットです。

スチームクリーナーで汚れを徹底除去

スチームクリーナーを利用すると、徹底的に網戸の汚れをきれいにできます。スチームクリーナーは100℃近い高温の水蒸気で汚れを浮かせて落とすため、網戸の汚れを落とすだけではなく、カビや雑菌の除去にも効果的です。
水蒸気で浮いた汚れを、乾いた雑巾で拭き取っていきましょう。ハンディタイプのスチームクリーナーであれば、持ち運びしやすく掃除も簡単です。
ただし、スチームクリーナーの高温で網戸が溶けてしまうおそれもあります。掃除の際は、スチームを長時間1箇所に集中させないよう注意してください。また、窓ガラスが高温、高圧によって割れるおそれもあるので、網戸を外して作業しましょう。

網戸のフレームやサッシも掃除する方法

網目がきれいになっても、フレームやレールが汚れていては台無しです。
枠や溝には手垢や砂ぼこりがたまり、意外と汚れが目立ちます。
網戸掃除のついでに、まわりの部分もまとめてきれいにしましょう。

部位 使う道具 ポイント
フレーム 中性・ガラス用洗剤+乾いた布 木製や塗装部分は変色に注意する
レールの溝 掃除機ノズル・歯ブラシ・割り箸 隅のホコリをかき出してから拭く
窓ガラス ガラス用洗剤+布 網戸から移った汚れを最後に拭き上げる

フレームは洗剤で拭く

網戸のフレームは、乾いた布に洗剤をスプレーして拭き取ります。中性洗剤やガラス用洗剤を使えば、手垢や砂ぼこりがすっきり落ちます。布に直接スプレーすると、洗剤が飛び散らず作業しやすくなります。
ただし、木製や塗装されたフレームには注意が必要です。洗剤によってはシミや変色を起こすことがあるからです。心配なときは、目立たない場所で試してから全体を拭きましょう。

レールの溝をかき出す

網戸が動くレールの溝は、ホコリや砂が入り込みやすい場所です。まずは細口ノズルを付けた掃除機で、大きなゴミを吸い取ります。奥まった隅のホコリは、不要になった歯ブラシでかき出しましょう。こびりついた汚れが残る場合は、割り箸を使うと便利です。先に薄い布を巻き、洗剤をスプレーしてから溝に差し込んで拭きます。細い溝の奥まで届くので、たまった汚れをしっかり除去できます。

窓ガラスも仕上げ拭き

網戸が汚れていると、その汚れが窓ガラスに移ることがあります。せっかく網戸をきれいにしても、ガラスが曇っていては見栄えがしません。だからこそ、最後に窓ガラスの仕上げ拭きまで行うのがおすすめです。ガラス用洗剤を吹き付け、布で拭き上げると透明感が戻ります。
網戸・フレーム・ガラスをひと続きで掃除すると、窓まわり全体が整います。
一度にまとめて行えば、二度手間を防いで効率よく仕上げられます。

網戸の掃除の頻度とタイミング

掃除は頻度とタイミングを押さえると、きれいな状態を保ちやすくなります。
汚れをためこまなければ、一回あたりの手間もぐっと軽くなります。
掃除の種類ごとに、目安となるペースと時期を確認しておきましょう。

掃除の種類 頻度の目安 適した時期
簡単掃除 月1回程度 目詰まりや風通しの悪さを感じたとき
しっかり掃除 半年に1回(年2回) 花粉・台風シーズンが過ぎた頃
掃除しやすい日 そのつど 曇りで湿気のある日

簡単掃除は月1回

フロアワイパーなどを使う軽い掃除は、月に1回が目安です。定期的に拭いておけば、汚れが固まる前に落とせます。網戸の目詰まりや、風通しの悪さを感じたときも掃除のサインです。こまめに続けるほど、一回の掃除は短時間で終わります。汚れが軽ければ、水も洗剤も使わずに済む場合が多くなります。
まずは月1回を習慣にして、きれいな状態をキープしましょう。

しっかり掃除は年2回

洗剤を使うしっかり掃除は、半年に1回、つまり年2回で十分です。おすすめのタイミングは、花粉シーズンや台風シーズンが過ぎた頃です。外からの汚れが集中する時期のあとに行うと、効果を実感しやすくなります。具体的には、5月頃と9〜10月頃が目安です。
年末の大掃除に合わせて行うのも、区切りがよくおすすめです。簡単掃除と年2回のしっかり掃除を組み合わせれば、清潔さを保てます。

曇りの日が落ちやすい

意外かもしれませんが、掃除は晴れた日より曇りの日が向いています。晴天だと洗剤や水がすぐ乾き、拭き跡が残りやすくなるからです。その点、湿気のある曇りの日は、汚れがゆるんで落としやすくなります。風の弱い日を選べば、ホコリが舞いにくく作業もはかどります。
天候を考慮すると、同じ手間でも仕上がりに差が出ます。掃除の予定を立てるときは、天候もあわせて考えてみてください。

網戸はこまめな“ついで”掃除がおすすめ

網戸は汚れが目立ちにくい部分ですが、実は常に汚れが蓄積しています。網戸の汚れを放置しておくと、雑菌やカビが繁殖して人体にも影響を及ぼしかねません。定期的に網戸掃除をおこない、清潔な状態を保ちましょう。
基本的な網戸掃除であれば、それほど手間はかかりません。室内を掃除するついでに、網戸掃除も済ませてしまいましょう。こまめに網戸を掃除して、快適な住環境を維持してください。