年末が近づくと気になり始める大掃除。「やらなきゃ」と思ってはいても、普段はなかなか手が回らない場所も多く、どこから手をつけていいか分からず、つい後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか。年に一度の機会だからこそ、見過ごしがちな場所の汚れもリセットして、スッキリとした気持ちで新年を迎えたいものです。
しかし、いくつかのコツを押さえるだけで、大掃除の負担は軽くなります。普段は掃除しない場所の掃除方法から掃除のプロが実践している効率的な段取り術や時短テクニックまで、分かりやすく解説します。ポイントを押さえて、気持ちよく新年を迎えましょう。
 

プロが実践する大掃除の段取り術!効率は準備で決まる

大掃除 コツ
大掃除を成功させる鍵は、掃除を始める前の「準備」にあります。行き当たりばったりで始めてしまうと、時間がかかるばかりか、掃除のし忘れや二度手間が発生しがちです。まずはしっかりと計画を立てることで、スムーズかつ効率的に大掃除を進めることができます。

手順1:家全体の「やることリスト」を作成し全体像を把握する

まず、家全体で掃除すべき場所をすべて書き出し、「やることリスト」を作成しましょう。特に大掃除では、普段の掃除では見過ごしがちな場所を意識してリストアップすることが重要です。
例えば、「照明器具の傘」「カーテンレールの上」「エアコンのフィルター」「冷蔵庫の上や裏」といった場所は、ホコリが溜まりやすいものの、日常的に掃除するのは難しい箇所です。こうした大掃除ならではの場所を具体的に書き出すことで、作業の全体像が明確になり、達成感にも繋がります。家族がいる場合は、担当箇所を割り振っておくと、責任感も生まれスムーズに進みます。

手順2:汚れの種類に合わせた「最適な道具」を選ぶ

掃除を効率的に進めるには、汚れの性質に合った洗剤や道具を選ぶことが不可欠です。家の中の汚れは、主に「酸性の汚れ」と「アルカリ性の汚れ」に分けられます。それぞれの特徴を理解し、適切なアイテムを準備しましょう。
汚れの種類に合わせた「最適な道具」を選ぶ キッチンの油汚れ(酸性)にはアルカリ性の重曹が、お風呂の水垢(アルカリ性)には酸性のクエン酸が効果的です。汚れの性質を中和できる洗剤を選ぶことで、力を入れてこすらなくてもスムーズに汚れを落とせます。掃除を始める前に、必要な洗剤やスポンジ、雑巾などを一通り揃えておきましょう。

手順3:「上から下、奥から手前」の鉄則で二度手間を防ぐ

掃除の基本的な順番は、「上から下へ」「奥から手前へ」です。ホコリは上から下へと落ちるため、照明器具や棚の上など高い場所の掃除から始め、最後に床を掃除することで、ホコリを効率的に集めることができます。また、手前から掃除してしまうと、奥を掃除する際に手前を汚してしまい、二度手間になってしまいます。
この鉄則は、普段掃除しない場所ほど重要になります。例えば、カーテンレールやエアコンの上部に溜まったホコリを落としてから、壁や家具を拭き、最後に床掃除をするといった流れです。この順番を守るだけで、作業の手戻りがなくなり、掃除時間を短縮できます。
 

【場所別】時短掃除術

【場所別】時短掃除術
家の中には、普段の掃除では落としきれない頑固な汚れが溜まりやすい場所がいくつもあります。ここでは、大掃除だからこそ手をつけておきたい場所を中心に、時短テクニックと汚れの落とし方を合わせて紹介します。

キッチン(換気扇・コンロの油汚れ)

キッチンの換気扇やコンロ周りは、油とホコリが混じった頑固な汚れの代表格です。まず、換気扇の部品は外し、重曹などを溶かしたお湯に1〜2時間つけ置きします。汚れが浮き上がったら、古い歯ブラシで軽くこするだけで綺麗になります。
大掃除では、冷蔵庫の上や電子レンジの内部も忘れずにチェックしましょう。冷蔵庫の上にラップを敷いておくと、次からの掃除はラップを交換するだけで済みます。また、壁に飛び散った油汚れは、アルカリ性洗剤を吹き付けたキッチンペーパーでパックすると、汚れが緩んで拭き取りやすくなります。

お風呂(天井のカビ・鏡の水垢)

湿気が多いお風呂は、天井の黒カビや普段は見えない場所の汚れに注意が必要です。天井のカビには、フローリングワイパーにカビ取り剤を染み込ませたキッチンペーパーを付けて拭くと、安全かつ効率的に掃除できます。
鏡や蛇口の水垢は、クエン酸水をスプレーしてパックし、時間を置いてからこすり落としましょう。また、大掃除の機会に、浴槽のエプロン(側面カバー)を外して内部を高圧洗浄機やカビ取り剤で掃除すると、カビ臭さの元を断つことができます。ドアのレール部分に溜まった汚れも、ブラシでかき出してきれいにしましょう。
【関連記事】鏡の水垢は水道水と石鹸カスの2種類!原因別掃除方法と予防策を徹底解説|Libook|近鉄不動産株式会社

トイレ(便器の黄ばみ・尿石)

トイレの便器内にこびりついた黄ばみや尿石は、酸性の洗剤とトイレットペーパーでパックし、時間を置いてからブラシでこするのが効果的です。
普段見落としがちなのが、壁や床、そして換気扇です。尿の飛び散りは、壁や床にも付着して臭いの原因になります。クエン酸水をスプレーして拭き掃除をしましょう。また、換気扇のカバーを外してホコリをしっかりと取り除くことで、換気効率が上がり、臭いがこもりにくくなります。

リビング(照明器具・エアコン・フローリング)

リビングは、照明器具やエアコンなど、普段は掃除しにくい高い場所にホコリが溜まっています。照明器具の傘は外し、丁寧にホコリを拭き取ります。エアコンは、まずフィルターのホコリを掃除機で吸い取り、水洗いしてよく乾かしましょう。
カーテンも年に一度の大掃除で洗濯すると、部屋の空気がさっぱりします。カーテンレールに溜まったホコリも忘れずに拭き取ってください。窓や網戸をきれいにしたら、最後にフローリングの掃除をします。掃除機をかけた後、固く絞った雑巾で拭き上げると、皮脂汚れも落ちてすっきりします。
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大掃除を楽にする裏ワザ

掃除はやり方次第で、もっと楽に、もっと効率的に進めることができます。ここでは、少しの工夫で大掃除の負担を大きく減らせる、裏ワザを2つご紹介します。これらを取り入れるだけで、時間と労力を大幅に節約できます。

「つけ置き洗い」で待ち時間を有効活用する

換気扇の部品やコンロの五徳、お風呂の小物など、頑固な汚れがこびりついているものは、「つけ置き洗い」が非常に効果的です。洗剤を溶かしたお湯に汚れたものを浸しておくだけで、汚れが自然にふやけて緩むため、ゴシゴシこする手間が省けます。
この「つけ置き」の最大のメリットは、待ち時間を他の作業に充てられることです。例えば、朝一番にキッチンの換気扇をつけ置きしている間に、リビングの窓拭きや部屋の片付けを進めることができます。このように、複数の作業を同時進行させることで、大掃除全体の時間を大幅に短縮することが可能です。また、汚れに合わせアルカリ性や酸性の洗剤を使うとより効果的です。

不要品の処分で「掃除範囲」を減らす

大掃除を始める前に、まずは家の中の不要品を処分することをおすすめします。物が多ければ多いほど、それを動かしたり、ホコリを拭き取ったりする手間が増え、掃除の効率は下がってしまいます。
クローゼットや押し入れの中、棚の上などをチェックし、「1年以上使っていない服」「読まなくなった本や雑誌」「使っていない家電」などを思い切って手放しましょう。物が減ることで掃除すべき範囲が物理的に狭まり、掃除が格段に楽になります。また、整理整頓された空間は、掃除後のきれいな状態を維持しやすくなるというメリットもあります。
 

大掃除の先に描く、もっと快適な住まいづくり

家全体が綺麗になると、掃除だけでは解決できない「住まいの課題」が見えてくることがあります。例えば、壁紙の黄ばみや使い勝手の悪いキッチン、物が収まりきらない収納などは、リフォームやリノベーションで根本から解決できるお悩みです。もし大掃除をきっかけに、より快適な住空間を追求したくなったなら、ぜひ近鉄不動産にご相談ください。お客様一人ひとりの理想に合わせた住まいづくりをお手伝いし、快適な暮らしを実現する第一歩を後押しします。
近鉄不動産の専門家相談online七住士
 

まとめ

掃除は「上から下、奥から手前」の鉄則を守り、場所別のコツと裏ワザを活用
大掃除を効率的に進めるには、事前の準備と正しい手順が重要です。普段掃除しない場所をリストアップし、汚れに合わせた道具を準備しましょう。掃除は「上から下、奥から手前」の鉄則を守り、場所別のコツと裏ワザを活用し、気持ちよく新年を迎えましょう。