タワーマンションの高層階から夜景を眺める。そんな生活に憧れ、タワーマンションの購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
 
眼下に広がる夜景を独り占めできるのは、戸建てや低層住宅にはない、タワーマンションならではの醍醐味です。
 
しかし「夜景が見られる」というだけで、タワーマンションに住むと決めてしまうのは少し気が早すぎるかもしれません。今回は、夜景がきれいなタワーマンションの選び方や、住んでから困らないための注意点を紹介します。
 

夜景がきれいなタワーマンションを選ぶための「3つの条件」

タワーマンション 夜景 条件
夜景がきれいなマンションを選ぶために必要な「3つの条件」を紹介します。
 
実際にタワーマンションで夜景を楽しんでいらっしゃるオーナー様に、その暮らし心地を伺ったインタビューをまとめました。3つの条件と共にぜひ参考にしてみてください。

①部屋の階数

タワーマンション ローレルタワー堺筋本町 夜景
ローレルタワー堺筋本町(43階相当)

駅前に建つタワーマンションなど、ビル群に囲まれている環境では、4階あたりまで視界が遮られることもあります。そのため低い階数では、見渡す限りの夜景はあまり期待できません。
 
タワーマンションで夜景が楽しめる階数は、10階以上が目安です。周辺の環境にもよりますが、10階以上の居室では視界が開け、広範囲に景色を楽しむことができます。
 
タワーマンションの内覧ができる場合は、自分の目で窓からの景色を確認するのがよいでしょう。
 

②窓の位置・方角

タワーマンション ローレルタワー御堂筋本町 夜景
ローレルタワー御堂筋本町 梅田方面の眺望写真(30階相当)
方角によって夜景の表情は大きく変わります。窓がついている方角や部屋のどこから夜景が見えるのか、窓の大きさも確認することが、夜景を楽しむための大切なポイントです。
 
せっかく高層階に住んでいるのに、窓の外を眺めると同じくらい高いビルが目の前に建ちはだかっている、なんてことにならないよう注意しましょう。
 
窓を額縁と捉え夜景を絵画と考えたとき、自分のプライベート空間にバランス良く絵がおさまっているか、イメージしながら検討するとよいかもしれません。

  【実際の暮らし心地をインタビュー】
オーナーズボイスVol.22より 
ローレルタワー御堂筋本町 タワーマンション 住人
ローレルタワー御堂筋本町にお住まいのご家族へ、実際の暮らし心地をインタビューした内容を紹介します。
 
「リビング・ダイニングから広がる景色を見て、すぐに契約しました。梅田と難波の両方に行きやすく、立地も申し分なかったです。」
 
「仕事から帰ってリビングのソファで夜景を見ながらくつろぐ時間が好きですね。御堂筋のイルミネーションも少し見えて、ここに決めてよかったと思います。」
 
「リビング・ダイニングが大好きです。夜景がすごくきれいですし、朝になると日も入ってくるので、日中は照明をつけなくても十分明るく気持ちよく過ごせています。」
 
家族が集う空間で、日常的に夜景を楽しまれている様子が印象的でした。
 

③マンションの立地

ローレルタワー藤が丘 タワーマンション 名古屋
ローレルタワー藤が丘(19階相当)

夜景の雰囲気はマンションの立地によって様々です。高速道路や繁華街が見える場所では光が流れ、動きのある夜景を楽しむことができます。
 
ランドマークがある場所では眺望の中にアクセントが生まれ、美しい夜景となるでしょう。
 
また丘陵地帯に位置するマンションでは、建物の高さに加え標高も相まって、更に視界の開けた眺望を楽しむことができます。
 
自分好みの夜景を選ぶには、街全体の雰囲気を確認しておくことが大切です。

  【実際の暮らし心地をインタビュー】
ローレルタワー藤が丘 OWNER'S VOICEより
ローレルタワー藤が丘 タワーマンション 名古屋
ローレルタワー藤が丘を購入したご夫婦の購入の決め手について、インタビュー内容を紹介します。
 
「私は内廊下が素敵って思いました。大きなガラス張りのデザインで開放感があって、景色を楽しめそう。タワーマンションならではだと思います。
 
キッチンやダイニングから景色を眺めながら、料理や食事ができるのも魅力ですよね。ゴミ出しが24時間できたり、管理が行き届いているところも気に入っています。子どもができたときにセキュリティ面がしっかりしているので安心感がありますね。」
 
夜景を眺めながらの食事は、特別な空間を演出できそうです。
 

夜景のほかにもタワーマンションに住むメリット

タワーマンション 共用部 セキュリティ

タワーマンションは夜景が楽しめるだけでなく、共用部分やセキュリティなどの施設が充実している物件が多いことも魅力です。
 
タワーマンションに長く住んでいると、やがて夜景に慣れてきて、それ以外のメリットに目がいくようになってきます。
 
夜景も気になるポイントですが、タワーマンションは理想の暮らしを叶える場所。生活のしやすさについては必ず確認しておきましょう。

共用部分や設備が充実している

豪華な装飾のエントランスやおしゃれなラウンジなど、まるでホテルを思わせるような雰囲気を味わえるのが、
タワーマンションの特徴です。
 
お部屋からあまり夜景を見ることができなくても、マンションによっては高層階にスカイラウンジなどの共用施設を設けているところもあるため、家族や友人などを招いた際に利用することで、夜景を楽しむことができます。
タワーマンション ローレルタワー梅田ウエスト 共用部
ローレルタワー梅田ウエストは、最上階(26階)にゲストルームとパーティーなどができるスカイラウンジを設けています。
 
住人が利用できる空間が高層階にあるタワーマンションでは、気軽に夜景を楽しむことができます。
 

セキュリティ対策がしっかりしている

宅配便業者など、入居者以外の出入りが多いマンションでは、セキュリティ性の高さもチェックしたいポイントです。
 
タワーマンションはエントランス、エレベーター、住戸玄関の3ヶ所にセキュリティポイントを設置したり、
管理人やコンシェルジュのような有人による管理をしているケースが多いです。

 
一人暮らしの女性や小さな子どものいるご家族など、誰もが安心して暮らせる最新のセキュリティ設備が整っています。

害虫被害や外部からの騒音被害が少ない

タワーマンションは気密性が高いため、害虫や騒音といったデメリットを最小限に抑えることができます。
 
高層階は遠くの音を拾いやすい傾向がありますが、遮音性や密閉性の高い窓ガラスを採用していることで、騒音が軽減されます。さらに、地面から遠くなることで低層階と比べて害虫被害のリスクも下がります。
 
街中に住みながら都会の喧騒を忘れることができるかもしれません。

タワーマンションを夜景だけで選ぶ注意点とは?

タワーマンション メリット デメリット
タワーマンションへの住み替えを夜景だけで決めてしまい、実際に住み始めてから後悔することのないように、タワーマンションならではのよくある悩みと注意点を紹介します。
 
タワーマンションの購入を検討している方も賃貸として住む方も、ぜひ参考にしてみてください。

エレベーターに時間がかかる

タワーマンションでは多くの住人がエレベーターを使用するため、時間帯によっては各階に停まってしまい、いつまで経ってもエレベーターが来ないという状況が起こります。
 
上層階になるほど運送便業者が住戸玄関まで来るのに時間がかかることや、ゴミ置き場が各フロアにない場合にゴミ出しの距離が長くなってしまうことも悩ましいポイントです。
 
また、大きな地震や災害が起きた際にエレベーターが停まってしまうことがあります。
 
31m以上のマンション(タワーマンション含む)には非常用エレベーターの設置義務があります。しかし状況によっては、非常用エレベーターさえも使えなくなってしまう場合もあることは念頭に入れておきましょう。

ベランダに洗濯物を干せない

タワーマンションには、おしゃれなテラスやベランダが設置されているところもあります。夜景を楽しむには最高ですが、景観に配慮して屋外に洗濯物や布団を干すことができないことに加えて、洗濯物が飛んで落下するケースが多くあります。
 
鉢植えなどの置き物も、落下した際大きな事故につながりかねないため、設置を禁止しているマンションもあります。
 
ベランダの使用上のルールは物件によって異なりますので、事前に確認しておくことが大切です。
 
洗濯物を干せない場合には、室内乾燥機の設置やクリーニングサービスがあるかなども併せて確認しておくのがよいでしょう。

家賃や管理費が高め

タワーマンションは専有部分だけでなく、共用施設に関する費用も必要なため、管理費がおのずと高くなります。
 
住戸のみのマンションには見られない共用施設や、高級感のあるエントランスロビーなどは、タワーマンションに住む方にとってステータスを感じられる要素となるでしょう。
 
しかし設備が充実しているにもかかわらず、実際はほとんど活用できずに過ごしているといったことも起こりかねません。
 
家賃や管理費などタワーマンションに住むうえでかかる諸費用と、実生活のバランスが見合っているかよく検討し、無理のない選択をすることが大切です。

まとめ

部屋の階数 立地 窓の位置 方角
夜景がきれいなマンションを選ぶためには「部屋の階数」「窓の位置・方角」「マンションの立地」の、3つの条件に注目しましょう。
 
タワーマンションから見る壮大な夜景は、日々のストレスや仕事の疲れが一気に吹き飛ぶことでしょう。
 
タワーマンションは共用部分だけでなく、ゲストルームやスタディルーム、スカイラウンジや入居者専用ジムなどの施設も充実しています。
 
夜景が見られるだけでなく、共用施設などが充実していることもタワーマンションならではの特徴です。景色以外のメリットをチェックすることに加え、デメリットも考慮することで、住み始めてからの満足度が上がります。

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