部屋干しでも生乾き臭を発生させないコツを13個紹介!早く乾かす方法も解説

梅雨や冬の寒い時期は、外に洗濯物を干すことが難しくなります。部屋干しは便利ですが「なかなか乾かない」「生乾き臭がする」などの悩みを抱えている方も多いでしょう。
部屋干しで失敗しないためには、乾かす過程だけでなく洗濯前の準備なども大切になります。そこでこの記事では、部屋干しの問題点や解決するためのコツを紹介していきます。部屋干しでも清潔に効率良く乾かす方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
部屋干しの2つの問題点を解説

部屋干しは、天候に左右されずに洗濯物を干せる便利な方法ですが問題点もあります。こちらでは、外干しと比較した部屋干しの問題点を紹介します。
乾きにくい
部屋干しは、外干しに比べて洗濯物が乾きにくいという問題があります。主な原因は、湿度の高さと風通しの悪さです。室内では洗濯物から発生する水分が空気中に溜まりやすく、乾燥速度が大幅に低下します。さらに空気の流れがないと、洗濯物から蒸発した水分が周囲に留まり、特に下部が乾きにくくなります。特に梅雨から夏にかけての湿気の多い時期に、風の流れのない室内では洗濯物は乾きにくくなるでしょう。部屋の中で洗濯物を乾かすには、湿度の調整や空気を循環させることが大切です。
生乾き臭がする
部屋干しの難点は、洗濯物に生乾き臭が付くことです。梅雨時期などは特に、生乾き臭に悩まされる方は多いのではないでしょうか。洗濯物の生乾き臭の主な原因は、モラクセラ菌という細菌の繁殖によるものです。モラクセラ菌は湿った環境を好み、衣類の繊維の間で増殖します。湿度の高い室内で洗濯物を干していると、菌が繁殖して独特の臭いを発してしまうのです。
また、洗濯時に完全に落としきれなかった汗や皮脂なども、湿度の高い室内では雑菌を繁殖させる原因になります。特に下着など肌に直接接する衣類は、汚れが残りやすいため雑菌の繁殖に注意が必要です。そのため生乾き臭を防ぐには、まず洗濯時にしっかりと汚れを落とすことが重要になります。
部屋干しを行う際の7つのコツ

部屋干しをする際には、洗濯物をいかに早く乾かし、雑菌を繁殖させないかという点がポイントになります。こちらでは、すぐに実践できる7つのコツを紹介します。
干す前にアイロンや乾燥機にかける
洗濯物を早く乾かすには、干す前に短時間でも乾燥機やアイロンをかけるのがおすすめです。衣類乾燥機なら5分程度かけるだけでも、乾きは大きく変わります。特にタオルやジーンズなどの厚手の素材は乾きにくいため、干す前にひと手間かけると良いでしょう。ただし、ポリエステルやナイロンなどの薄手の生地は熱に弱いため、アイロンの利用はおすすめできません。素材に合わせた適切な方法を選びましょう。
洗濯が終わったらすぐに干す
洗い終わった衣類をそのまま洗濯機の中に放置すると、不快な臭いの原因になります。洗濯機の中は密閉された空間のため、湿った衣類が入っていると、湿気で雑菌が繁殖しやすくなるためです。特に夏場は気温が高く、雑菌の増殖スピードが速くなるため注意が必要です。洗濯が終わったら、すぐに洗濯機から衣類を出して干すことを心がけましょう。
サーキュレーターや扇風機で空気中の湿気を飛ばす
洗濯物を干す際には、サーキュレーターや扇風機を回して湿気を飛ばすと、衣類が早く乾きます。サーキュレーターは直線的で強い風を遠くまで送れるため、部屋の湿気を効率よく排出できます。扇風機を使う場合は、首振り機能を使って広範囲に風を送ると良いでしょう。除湿器で湿度を下げる
除湿器を使用すると、部屋の湿度を直接コントロールできます。部屋の湿気を効率良く除去でき、衣類の乾燥時間を大幅に短縮できるでしょう。特に梅雨時期や雨の日は、室内の湿度が上がりやすいため除湿器が効果的です。また洗濯物を干していると、湿気が高くなり部屋の雑菌が繁殖する原因になるため、除湿は室内のカビ対策にも役立ちます。
除湿器は洗濯物の真下に設置するのがおすすめです。湿気は重力によって下に溜まりやすいため、洗濯物の下に置くことで降りてくる湿気を効率的に吸収できます。また除湿器を使用する際は、外から湿った空気が入らないように窓や扉を閉めましょう。
洗濯物を密着させずに干す
洗濯物同士が密着していると水分が蒸発しにくくなり、乾燥に時間がかかってしまいます。効率的な乾燥のためには、適度な間隔を確保することがコツです。具体的には、シャツは重なった部分をほぐし、靴下は1つずつ分けて干すなどの工夫が効果的です。また厚めのハンガーを使用すると、衣類の形が崩れにくく通気性も良くなります。干す際のちょっとした心がけが、乾燥時間の短縮につながります。
裏返しにして干す
洗濯物を干す際は、衣類を裏返しにすることがコツです。裏返しにすることで、衣類の縫い目やポケットの内側などの水分が残りやすい箇所を、効率的に乾かせます。特にジーンズやスウェットなどの厚手の衣類は、裏返して干しましょう。また裏返して干すことは、衣類の表面が直接風や摩擦にさらされるのを防ぎ、生地のけば立ちや破れを防ぐことにもつながります。
カーテンレールに干さない
部屋干しの際に、カーテンレールに洗濯物をかけるという方が、いらっしゃるのではないでしょうか。しかし、洗濯物から壁に湿気が移ってしまうため、カーテンレールに衣類を干すことはおすすめできません。壁に湿気が移るとカビ発生の原因になるため、カーテンレールの使用は避けましょう。また、壁にカビなどの雑菌がいる場合には、胞子が洗濯物に付着してしまう恐れもあります。さらに壁際は空気の流れが悪いため、衣類の乾燥にも時間がかかってしまいます。そのため洗濯物は、空気の流れが良い部屋の中心で干すことがおすすめです。また湿気は下に溜まる性質があるため、なるべく高い位置に干しましょう。
部屋干しする際の洗濯前の3つのコツ

雑菌の繁殖を抑えるために、洗う前の衣類や洗濯機の管理も重要なポイントです。こちらでは、洗濯機に雑菌を繁殖させないためのコツを3つ紹介します。
洗濯前の衣類を洗濯機の中に入れておかない
衣類を脱いだときに洗濯機の中に入れて、洗濯するまで放置している方もいるのではないでしょうか。洗濯機の内部は湿度が高く、雑菌が増殖しやすい環境です。汚れた衣類を洗濯機の中に長時間放置しておくと、雑菌が繁殖する原因となってしまいます。すぐに洗わない衣類は、洗濯機の中ではなくランドリーボックスに入れておきましょう。市販のランドリーボックスは、メッシュ状になっているなど通気性の良い造りになっているため、湿気がこもることを防げます。
またランドリーボックスを使用している場合でも、なるべくこまめに洗濯をして洗濯物を溜め込まないことが、雑菌の繁殖をおさえる大切なポイントです。
ランドリーボックスに濡れた衣服を入れない
ランドリーボックスを使用する場合であっても、濡れた衣類や水着を入れておくことは避けましょう。濡れた衣類を入れると他の洗濯物に湿気が移り、雑菌を繁殖させてしまう可能性があるためです。濡れた衣類をすぐに洗濯しない場合は、ランドリーボックスに入れずにハンガーなどに掛けておきましょう。
使用していない時は洗濯機のフタを開けておく
洗濯機を使用しない時間帯は、雑菌の繁殖を防ぐために、フタを開けたままにしておきましょう。密閉状態が続くと内部が蒸れて、カビや雑菌が発生しやすくなってしまいます。また、定期的に洗濯槽クリーナーを使用して、内部の汚れや雑菌を除去することをおすすめします。特に梅雨時期はカビが発生しやすいため、念入りにケアをするように心がけましょう。
部屋干しをする際の洗濯の3つのコツ

部屋干しをする際には、洗濯自体にもコツがあります。洗濯で雑菌の餌となる汚れをしっかりと落とさなければ、干し方を工夫したとしても、雑菌を繁殖させる原因となります。こちらでは、部屋干しする際の洗濯のコツを3つ紹介します。
洗濯物を詰め込みすぎない
洗濯機に衣類を入れすぎると、洗剤が全体に行き渡らず、汚れが十分に落ちない原因になります。衣類を入れる量の目安は、洗濯機の容量の6~7割程度です。6~7割程度であれば、衣類が自由に動くスペースを確保できる上、洗剤も均一に行き渡るため洗浄効果が高まります。また洗濯物の詰め込みすぎは、洗濯機に負荷がかかりすぎる上に衣類を傷める可能性もあるため避けましょう。
抗菌効果のある洗剤や柔軟剤を適量使う
洗剤や柔軟剤は、部屋干し専用の製品を使いましょう。部屋干し専用の製品は除菌効果の高い成分が配合されているため、生乾き臭の原因となる雑菌の除去に効果的です。さらに重曹を併用すると、より高い除菌効果が期待できます。ただし、洗剤はむやみに量を増やせば良いというものではありません。量が多すぎると洗剤が十分に溶けずに、衣類に残ってしまう可能性があります。使用する洗剤や柔軟剤は、適量を守ることが大切です。
風呂の残り湯ですすぎをしない
洗濯をする際に、水の節約のためにお風呂の残り湯を使う方もいらっしゃいます。。しかし、お風呂の残り湯には垢や皮脂などの汚れが含まれています。垢や皮脂は雑菌の餌となり、洗濯物の臭いの原因になってしまいます。水道代の節約になるというメリットもありますが、部屋干しする場合には残り湯の活用はおすすめしません。
部屋干しのコツは雑菌を繁殖させないこと

部屋干しは部屋の湿気や風通しの悪さから、洗濯物を干す際にはコツが必要です。外干しと同じように干していても、乾きにくいだけでなく、雑菌を繁殖させてしまう可能性があります。雑菌の繁殖を防ぐには洗濯でしっかりと汚れを落とし、素早く乾かすことが大切です。
部屋干しをする際には干す際だけでなく、洗濯前の準備や洗濯時に雑菌を繁殖させない点にも注意しましょう。こちらで紹介したコツを、ぜひ実践してみてください。