今年も紫外線が気になる季節がやってきました。外出時にしっかり紫外線対策をしているつもりでも、なぜか日焼けをしてしまうとお悩みの方がいるのではないでしょうか。
 
うっかり日焼けは、室内に降り注ぐ紫外線が原因かもしれません。実は、家の中にいても日焼けすることがあるため注意が必要です。そこで今回は、紫外線の性質や影響、室内での日焼け対策について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

室内でも日焼けする! 紫外線の性質を解説

室内でも日焼け  紫外線の性質 解説
 
家の中にいれば、日焼け対策をしなくても大丈夫と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、紫外線は室内にも容赦なく降り注いでいるため、気が付かないうちに日焼けしてしまうことがあります。ここでは、紫外線の性質について詳しく解説します。

窓ガラスを通り抜けて入ってくる

紫外線は窓ガラスをすり抜ける性質があり、屋外における紫外線量の約80%が室内に降り注いでいます。紫外線は室内にもしっかり届いているので、1日中家にいたとしても日焼けする可能性があります。
 
そのため、日当たりの良い部屋に住んでいる方や窓の近くで過ごすことが多い方は注意が必要です。外で紫外線に気をつけていたとしても、室内で対策しなければ無駄になってしまいます。
 

1年中降り注いでいる

紫外線は季節に関係なく、1年中降り注いでいます。3月頃から紫外線の量が増え始め、7~8月にピークを迎えます。11月~2月は降り注いでいる量は少ないものの、油断は禁物です。
 
また、季節だけではなく天気にも気を付けましょう。晴れの日はもちろんですが、曇りでも紫外線はしっかり地表に届いているので対策しないと日焼けしてしまうでしょう。
 
 
 

家具や床も日焼けする

紫外線は人体だけでなく、家具や床にも影響を及ぼします。日焼けすることで家具が劣化し、日光が当たっている部分が色あせたりヒビが入ったりしてしまいます。中には、シミのような跡ができてしまうケースもあるので注意が必要です。
 
また、床も窓に近いほど日焼けしやすく、色があせる上に板が浮いたりはがれたりすることがあります。紫外線を浴びることにより劣化スピードが上がるので、家具や床にも日焼け対策を行いましょう。

紫外線が室内に入ることによる日焼けの影響

紫外線 室内に入ること 日焼けの影響
紫外線を浴び続けると、人体だけでなく家具や床にまでさまざまなダメージを与えます。放っておくと深刻な影響を受けますが、変化が現れにくいので始めのうちはなかなか気が付きません。
 
紫外線によってどのような影響を受けてしまうのかをご紹介しますので、しっかりと確認して日頃から意識しておくことが重要です。

肌が老化する

肌の老化は紫外線の影響が8割と言われており、シミやしわ・たるみなどを引き起こす主な原因です。
 
紫外線を表すUVの中でも波長が長く肌の奥までダメージを与えるUVAは、特に老化に大きく影響を及ぼしており、コラーゲンや細胞を破壊します。その結果、肌の弾力が失われて老化の進行が早くなってしまいます。
 
UVAの怖いところは、症状がすぐに現れないところです。若いうちは影響をあまり感じませんが、肌の奥では少しずつダメージが蓄積しています。

肌のバリア機能が低下する

皮膚には、外部の刺激から肌を守ったり潤いを保ったりするバリア機能があります。健やかな肌を保つためには、バリア機能の働きを維持することが大切です。
 
しかし、紫外線を過度に浴びるとバリア機能が低下して水分の蒸散量が増え、肌が乾燥してしまいます。肌の乾燥は、肌荒れやニキビなどのさまざまなトラブルを引き起こすので、注意が必要です。

DNAが損傷する

紫外線によりDNAが損傷されることによりコラーゲンやメラニンを生成する力が衰えたり、ターンオーバー(肌の代謝サイクル)が遅くなったりして肌トラブルを招きます。また、生活習慣病や免疫力の低下などさまざまな症状を引き起こします。
 
皮膚ガンもDNAの損傷によって引き起こされる病気の1つです。もともと肌の細胞はDNAの損傷を修復できる働きがありますが、紫外線を浴び続けることでダメージが蓄積され、腫瘍ができることもあります。

家具の色あせ・劣化が発生する

家具や床も、紫外線を浴び続けることで日焼けしてしまいます。だんだんと色があせてきますが、家具への影響は変色だけに留まりません。
 
例えば、木材の場合はささくれやひび割れが発生することがあります。特に無垢材のような天然素材を活かした家具は、紫外線のダメージを非常に受けやすいので注意が必要です。
 
ほかにも、布製の家具は日焼けで裂けやすくなり、プラスチック製品はもろくなりやすいです。劣化のスピードが早まることで頻繁に家具を新調することが増えれば、コストもかかるでしょう。

日焼け防止におすすめな室内の紫外線対策7選

日焼け防止 おすすめ 室内の紫外線対策 7選
「室内ではなるべく日焼け止めクリームを塗りたくない」という方も多いのではないでしょうか。ちょっとした工夫で、室内でも十分に紫外線対策ができます。
 
ここでは、室内でできる7つの紫外線対策を紹介します。日焼け止めクリーム以外にもさまざまな方法があるので、ぜひ参考にしてみてください。

窓ガラスに紫外線カットシートを貼る

UVカットシートとは、窓に貼って部屋に入り込んでくる紫外線を軽減するシートです。肌の日焼けはもちろん、家具や床などの色あせからも守ってくれます。
 
シートは無色透明なので、窓に貼っても部屋の明るさは変わりません。また、水だけで窓ガラスに貼れるシートが多く、剥がす時に跡が残らないところも魅力です。賃貸住宅に住んでいる方も、安心して貼り付けられるでしょう。
 
UVカットシートは、インターネットや100円ショップなどで気軽に購入できます。製品によってUVカット率が異なるので、高い遮蔽効果を得たいのであれば90%以上のシートを選ぶことをおすすめします。
 

紫外線をカットするレースカーテンに変える

レースカーテンをUVカット効果のある製品に取り替えるのも有効です。遮光カーテンでも紫外線対策はできますが、日中部屋が暗くなってしまう点がデメリットです。レースカーテンであれば、明るさをキープしながらUVカットできます。
 
また、繊維自体に紫外線をカットする加工がされているので、洗濯したり長い期間使ったりしても効果が持続する点が魅力です。
 
UVカット率が80%以上のものは、紫外線対策の効果を十分に期待できます。レースカーテンによってUVカット率が異なるので、必ずチェックするようにしましょう。

UVカット効果のある複層ガラスを取り入れる

窓ガラス自体を、UVカット効果のあるものに取り替える方法もあります。効果が高く、部屋の明るさを保ったまま紫外線のみをカットしてくれます。カットシートの貼り替えやカーテンの付け替えの手間もありません。
 
コストはかかりますが、耐久性が高いので長く使えるでしょう。また、断熱性能が付いている製品もあるので、窓ガラスの交換によってさまざまなメリットが得られます。
 

窓の外にすだれやシェードを設置する

窓の外やベランダに、すだれやシェードを設置することも紫外線対策になります。すだれは風を通すので部屋に涼しい風が入り、熱がこもるのを防ぎます。また、見た目も涼しげで、和のインテリアと相性が良いです。
 
シェードやブラインドもインテリア性があり、ベランダや庭などに簡単に取り付けられます。シェードやブラインドを設置すると日陰ができ、地面から反射してくる紫外線を抑えて周辺の気温を下げる効果があります。
 
より高い効果を得るために、UVカットシートやレースカーテンと併用すると良いでしょう。

グリーンカーテンを設置する

グリーンカーテンとは、日差しを遮るために窓や外壁をつる性の植物でカーテンのように覆うことを指します。
 
「緑のカーテン」とも呼ばれており、日除けしながら室内温度の上昇を抑えてくれます。さらに、葉の蒸散作用によって空気を冷やしてくれるので、涼しく感じます。
 
グリーンカーテンを作るには植物を育てる必要があるので、ガーデニングが好きな方には向いていますが、種をまいてからカーテンになるまで時間を要するので、余裕を持って準備しましょう。

UVカット機能つきや色の濃い服を着る

日焼け止めクリームを塗りたくない方は、UVカット機能がある衣類を身に付けるのもおすすめです。UVカット製品には「UVカット素材製品」と「UVカット加工製品」の2種類があります。
 
UVカット素材製品は、繊維自体にUVカット効果のある物質を練り込んでいるので、洗濯を繰り返しても効果が持続しやすいです。
 
UVカット加工製品は、UVカット効果のある薬品を衣服の表面に塗って作られています。UVカット素材製品よりも安く購入できますが、洗濯や摩擦によって効果が薄れやすいです。購入する際は、機能や価格を比較検討してください。
 
また、黒や紺などの濃い色の服は紫外線を通しにくいので日焼けを防げます。ストールなどの小物も、首元の紫外線対策に有効なのでおすすめです。

家具や寝具を窓から離して置く

窓の近くに家具を置いてしまうと、日焼けによって色あせたり傷んだりしてしまいます。そのため、家具と窓との距離はなるべく離すようにしましょう。特に日当たりの良い場所は、紫外線の影響を受けやすいので注意が必要です。
 
すでに窓の側に家具を置いている場合は、模様替えをしてみましょう。家具だけでなくカーペットも日焼けによって変色するので、定期的にレイアウトを変更してみてください。
 
大切な家具を長く使えるように、日焼け対策をしっかり行いましょう。

室内でも紫外線対策を行って日焼けから肌や家具などを守ることが重要

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紫外線は窓ガラスを通り抜けて室内に入ってくるので、家にいる時も日焼け対策が必要です。また、人体だけでなく家具や床も日焼けします。
 
紫外線を浴び続けると、肌の老化や家具の劣化スピードが加速します。気が付いた頃には、肌が荒れていたり家具が傷んだりしてしまうでしょう。
 
日当たりの良い窓際を中心にしっかり対策すれば、日焼け止めクリームを塗らなくてもしっかり対策できます。家具や床への影響も軽減されます。
 
大切な肌や家具などを守るためにも、室内でも油断せずに紫外線対策を行いましょう。
 
 
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[注2]気象庁 日最大UVインデックス(観測値)の年間推移グラフhttps://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_daily_uvindex_obs.html