兵庫県の北部、日本海に面する豊岡市の温泉街、城崎。良質な温泉が楽しめるのはもちろん、山海の幸が味わえるのも魅力です。冬は特に雪化粧の温泉街と日本海で水揚げされるカニがお楽しみ。志賀直哉などの文化人が訪れたまちとしても知られ、近年では文芸館やアートセンターなど、世界のクリエイターが注目する施設が話題です。そんな今の城崎へカメラ片手に出かけてみませんか。
温泉街の中心を流れる大谿川(おおたにがわ)沿いをぶらぶら散策。開湯から1300年以上の歴史があり、小説の舞台にもなった風情ある町並みは今も昔も多くの観光客が浴衣姿でそぞろ歩きを楽しみます。川沿いの柳が白く染まる冬ならではの風景は思わずカメラを構えたくなるはずです。
一の湯
御所の湯
城崎といえば外湯めぐりは楽しみのひとつ。湯治に訪れた人々をまち全体でもてなしたことから、外湯めぐりが盛んになったといわれています。温泉街には7つ外湯があり、各外湯の窓口で外湯めぐり券(1,200円)を購入すれば1日入り放題。各施設によって趣が異なり、商売繁盛や合格祈願、不老長寿など様々なご利益が!7つをすべて制覇すれば、たくさんのご利益がある上に、お肌もすべすべになりそうです。
温泉街の真ん中にある城崎文芸館は、「城の崎にて」の短編小説でも知られる志賀直哉をはじめとした白樺派の作家たちと、城崎のかかわりについてわかる本や書簡などを展示しています。20周年を迎えた2016年にリニューアルされ、より文学に親しめる趣向がちりばめられた施設となりました。入り口横には足湯があり、館内で購入した本を読みながらゆったりした時間を過ごしてみては。
兵庫県豊岡市城崎町湯島357-1
Tel. 0796-32-2575
[時]9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
[休]水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
[料]一般500円
ダンス・演劇など舞台芸術を中心としたアーティストが城崎のまちに長期滞在しながら作品制作ができる拠点として、2014年にオープン。毎年1回の公募には、世界中から応募が寄せられ、その中から選考されたアーティストは無料で本施設に滞在が可能です。アーティストは、滞在期間中に地域交流プログラムとして市民や観光客も参加できる試演会やワークショップを行います。エントランスホールではBACHの幅允孝氏が選書した本などを自由に閲覧できます。
城崎温泉ロープウェイの終点、城崎を見渡す大師山の山頂にあり、目の前に広がる絶景をカメラに収めることができます。自家焙煎の豆を専用マシンで丁寧に抽出した香り高いスペシャルティコーヒーが自慢。素材にこだわった焼き菓子や無農薬のあいがも米を使用したみたらし団子など絶品のスイーツと共に癒しのひとときを過ごすのにおすすめです。
温泉街を散策するのに便利な街中にある、小粋な佇まいの宿。ジャグジー風呂や露天風呂など個性豊かな貸切風呂が人気で、外湯めぐりを楽しんだあとは宿の温泉でゆったりくつろげます。食事はカニや但馬牛など地産地消をモットーとした贅を尽くした料理が味わえます。大正時代に造られた建物をリノベーションした宿は懐かしく新しい、和モダンな雰囲気が非日常の旅気分を盛り上げてくれます。
CREEZAN
定番のお土産から新しくできた話題の城崎名物までをご紹介します。そぞろ歩きを楽しみながら立ち寄りたいお店やちょっと足を延ばしても行きたいお店へ。城崎ならではの品々を自分の分もしっかりゲットしましょう!
鞄の聖地ともいわれる豊岡のファクトリーブランド「CREEZAN」のフラッグシップショップ。鞄を販売しながらカフェも併設する面白い試みのお店です。コンセプトは旅。温泉街の中にあり、ちょっと休憩したり、人気のハンバーガーをいただいてから、豊岡ブランドの鞄を品定めできるのはうれしい限り。ここでしか買えない限定商品もあるので、チェックしてみて。
兵庫県豊岡市城崎町湯島675-1
Tel. 0796-32-0345
[時] 9:00~22:00(LO21:30)
[休]不定休
こうのとり米粉を使用した求肥で自慢の餡とごろっと大きめのフルーツを包んだ「ふわっとろっしゃ大福」が名物。その名の通りふわふわもちもちの食感の中からフルーツのジューシーな果汁が広がる新感覚の大福で、モンドセレクション最高金賞を2015年より4年連続で受賞した逸品です。「こうのとりポルボローネ」はサクサクホロホロした食感が人気の定番のお土産です。
城崎発のクラフトビール「城崎ビール」を製造する山本屋がビールと相性のいい燻製を自社でつくりたいとオープンしたのがこちら。ハタハタ、アジ、ノドグロなどその季節の旬な素材を使った燻製はビールがすすむこと間違いなし!お土産にミックスナッツや燻製醤油もおすすめです。ビール工場に併設しているので、工場を覗くこともできます。温泉街から少し足を延ばしても行きたいお店です。
国登録有形文化財 「兵庫縣農工銀行豊岡支店」をリノベーションした ホテル・レストラン。異彩を放つレトロな空間で関西フレンチの巨匠、石井之悠がプロデュースする“但馬キュイジーヌ”を味わえます。食材の宝庫である但馬の美味しいものが凝縮されたコースはランチ2,800円〜、ディナー5,000円〜。旅を締めくくるにふさわしい優雅な時間を楽しんでみては。
兵庫県豊岡市中央町11-22
Tel. 0120-210-289
[時]ランチ 11:30~15:00(LO14:00)、カフェ 13:30~16:00(LO15:30)、
ディナー 17:30~22:00(LO20:00)
[休]公式サイトでご確認ください