GOOD DESIGN AWARD 2018
６年連続受賞
～４プロジェクト同時受賞～

画一的な外観からの脱却と、都市居住の在り方を考え「専有部」と「バルコニー」を切り離した住まい。

渋谷、代官山、中目黒をライフエリアにする、都心ライフを謳歌する人が居住する集合住宅の在り方を追求。 ここが都心至近であり、コンパクトマンションであることの特性を考え、バルコニーの必要性を根本から見直した。
いわゆる一般的な「マンションの外観デザイン」の象徴であるバルコニーを専有部から切り離し、画一的ではない個性的で美しい外観を創造した。 複数のガラス面をメインに構成したことにより、空や周囲の緑がガラスに映り込み、建物の圧迫感が軽減され、周辺に開放感をもたらした。数種類のガラスやパネルを組み合わせ、単調的なデザインから脱却している。
外から見るとカーテンウォール調のデザインでありながら、住戸内のプライバシー性はしっかりと確保。 その上で、バルコニーがない分、居室からダイレクトに緑景を眺められる、都心とは思えないような贅沢な時間を届けることができた。

都心単身居住者のためのハーフシェア型ワンルームマンションという新しい住まいのカタチ。

都心で働く単身居住者のマインドを考え、社員寮をリノベーションした賃貸住宅。一人暮らしの「孤独感」や「寂しさ」の払拭できるシェアハウスではあるが、暮らしのほとんどをシェアすることに抵抗がある人も多いため、シェアハウスとワンルームマンションの両方のエッセンスを持つ商品づくりをめざした。都心生活における時間と気持ちを切り替えやすくするために、大きな面を組み合わせた天然材ウッドウォールのエントランスを採用。都心で躍動した居住者を、明確にプライベートな気持ちへと切り替える、空間づくりを行っている。また、コミュニケーション不足になりがちな都会の単身生活に、交流できる空間を設けることで、「孤独感」や「寂しさ」の払拭をはかった。プライベート空間の、補完、延長、拡大をかなえる場として、トークや情報交換、パーティー、スポーツ観戦など、ひとりではできないことを共有できる場をつくることでワンルーム賃貸でありながら、都心ライフを謳歌する方々に交流のある新しい住まいのカタチを提案。

大阪都心・御堂筋の多層的な魅力を体現し、未来の都住を拓く。

梅田と難波を結ぶ大阪都心の大動脈「御堂筋」の中枢に位置し、3 線が集積するターミナルステーション大阪メトロ「本町」駅に直結するという希少な立地を得て創造した「ブランズタワー御堂筋本町」。 未来へ向けてさらに進化していく進取の都市として。先人たちが築いてきた歴史を継承し、まだ見ぬ可能性を追い求め続ける御堂筋本町。地域の人々からも愛される新たなランドマークへ -。
建築デザインの特徴であるヘリポートの天井面には、どの方向からも印象的なスカイラインを創出し、季節や時間の変化によって光の色を変化させることで、表情豊かな「光の世界」の創出を目指した。
グランドエントランスからエスカレーターを昇り、ウ ェルカムロビーと風除室を抜けると、住まわれる方々の憩いと触れあいの空間「オーナーズホール」へ。船場の商家に古くから伝わる「大阪格子」をもちーフとした格子壁のデザインは、物流拠点として東西南北に発達してきた街であること、そして多彩な表情をもつ都市であることを表現している。

桂離宮の対岸で、桂川の豊かな自然を望む外部空間、周辺環境とつながる暮らし。

計画地は「桂」駅からバスで５分、桂川に隣接するロケーション。桂離宮の対岸という絶好の立地に位置し、桂川の豊かな自然を臨む永久眺望の確保された環境に位置しています。その立地特性と、バルコニーは室内空間に付随するものとして、室外機置場や物置場、非常時に避難通路として使われる空間になっていた今までの 集合住宅と外部空間の関係性から生じる課題を、もう一つの居住空間としてバルコニーが外部空間と室内居住空間をつなぐ空間として機能するという発想から、大きなダイニングセットまで設置できる「３ｍバルコニー」を採用。さらには、室内に柱や梁が現れない構造や部屋の大きさを変えられる可動間仕切りを採用することにより、新たな生活体験をもたらす創造的生活空間とし、住まいてが場の関係性を創造し室内と外部空間、恵まれた桂川周辺の環境とつながる新しい暮らしを享受する、住まい提案を実施しています。