「ローレルスクエア学園前」および「ローレルアイ白金」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2014年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。昨年度の「ローレルアイ恵比寿ピアース」に引き続き今回の受賞で2年連続の受賞となります。
近鉄不動産は、今後も「ローレルマンションシリーズ」ブランドの品質およびブランド力の向上に努め、高品質で、デザイン性および機能性の優れたマンションの開発に取り組んでまいります。
ローレルアイ白金は、都会的に整備された白金高輪駅周辺の再開発地域とは趣の異なる下町情緒を漂わせる細い路地沿いに誕生した地上7階建、総戸数30戸のコンパクトタイプの分譲マンションです。デザインコンセプトを「新旧の街並みを柔らかく繋ぎ、人々をやさしく出迎える温かさのある構え、『たまり』のある集合住宅」とし、新旧の街並みを繋ぐ緩衝材となる建物の計画を目指しました。この建物計画では、次のような創意工夫を施しました。
東京に残された隙間のような敷地をとても慎重に読み込み、周辺環境に配慮しつつ丁寧にスタディされた配置計画が高く評価できると思います。「たまり」の設けられたエントランスも、建物の内外をつなぐバッファであると同時に、近隣に対し安心感のある景観を実現しており、魅力的だと感じます。南面重視というマンション計画のセオリーをあえて捨てることで、周辺環境の価値を下げず、結果的に居住者の利益に資する建築となっていると思います。
「ローレルスクエア学園前」は、近鉄が昭和25年から開発した邸宅街「学園前(奈良県奈良市)」に誕生した総戸数207戸の分譲マンションです。「“非日常”体験から生まれる“上質な日常”。『学園前』の地にふさわしい住まいの創出」をデザインコンセプトとして、お住まいになる方々に提供した価値が「学園前」という街全体の魅力へと繋がることを目指し、次のような創意工夫を施しました。
2棟の間に街路が入り込んでいるようにみえる構成は、この2棟のマンションが街を形成する要素として溶け込んでいるように感じられ、分譲マンションの足元にありがちなゲーテッドな印象を払しょくしている点が評価できる。
建物そのもののデザインも抑制がきいており、街並みを形成する要素として好感が持てる。